科学技術・イノベーション特別委員会で6日、参考人質疑がおこなわれ、質疑に立ちました。
参考人は、国際核融合エネルギー研究開発機構(ITER = イーター)名誉機構長・未来エネルギー研究協会会長の本島修さん。
核融合は、重水素とリチウムから生成する三重水素による反応からエネルギーをとりだすもので、太陽が光輝きエネルギーを放射している原理です。重水素もリチウムも、海水中に豊富に存在し、地球温暖化の要因となる二酸化炭素を出さず、核分裂を利用した原発のように暴走することなく、高レベル放射性物質も出さないなど、エネルギーの長期的な安定供給と環境問題の克服を両立させる将来のエネルギーとして期待されています。
国際的な協力で核融合炉の計画(ITER計画)がすすめられていますが、まだ初期的な段階で、スケジュールが伸び、2兆円といわれる建設コストも膨らんでいます。
質疑では、ITER計画をすすめるにあたっては、巨額の投資をすることから国民の理解を得ながらすすめていく必要性や、核融合炉と比べてリスクが高い原発から撤退の見通しなどをお聞きしました。
本島さんは、国民の理解がまだ十分にすすんでいないこと、核融合炉が実用化されたなら原発はなくなるなどの認識を示しました。
各党代表のの質疑につづいて自由討論もおこなわれました。
議事録はこちら