9日の予算委員会一般質疑で質問に立ちました。テーマは、最低賃金と地域間格差。
最低賃金の全国加重平均は798円ですが、静岡県は全国平均より低い783円。お隣の愛知県と比べると時給37円、神奈川県とでは122円も低くなっています。122円というと、フルタイムで働くと年収で22万円もの差です。静岡県の熱海市と神奈川県の湯河原町との間に千歳川という川が流れていますが、この川をはさんで、最低賃金に大きな差があるのです。
静岡県は流出・転出=人口の社会減が、2014年は全国で2番目に多く。直近の数字でも、北海道、兵庫、新潟、青森に次いで全国5番目に多くなっています。若年層、働き盛りの人が県外、とりわけ東京圏、名古屋圏に出ていっています。
この大きな要因は、賃金の低さです。最低賃金の差は、実際の賃金の差となり、全国的に見ても、最賃が低いところから高いところへの移動が見られ、地方経済の停滞・疲弊を生んでいます。
こうした問題を取り上げ、塩崎厚生労働大臣、石破地方創生担当大臣にただしたところ、人口流出と最賃の関連については否定できませんでした。
中小企業・小規模事業者への直接支援をおこなうことで最低賃金を大幅に引き上げ、地域の雇用、経済の活性化をはかる。それが中小企業の経営を向上させ、さらに賃上げができるようになる。これが本当の経済の好循環です。
中小企業・小規模事業者への支援による最低賃金の大幅引き上げ、全国一律最低低賃金制の確立を強く求めました。
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