地熱発電の調査で4日、5日に静岡県南伊豆町にいきました。
同町では、国の補助金で発電の可能性を調べる井戸の掘削を、下賀茂温泉で進めようとしていますが、温泉資源への影響を心配している下賀茂温泉旅館協同組合、静岡県旅館ホテル生活衛生動議用組合、日本温泉協会が連名で、県知事に反対の要望書を提出しています。
町当局から聞き取りするとともに、旅館組合のみなさんから要望を伺いました。
町長の姿勢は「地熱発電ありき」で前のめり。調査して可能性がなければその時点で「やめる」とはいうものの、井戸を掘った結果、温泉湧出量の減少、温度の低下などの影響がでてからでは「取り返しがつかない」という旅館組合のみなさんの危惧は、温泉・観光が最大の資源である同町にとっては、もっともなことです。
地熱発電をベースロード発電に位置づけ、国立公園内での開発を認めるなどの規制緩和に走る国の姿勢も問われています。同町も、国立公園に含まれています。石廊崎の景勝地に、その規制緩和によって建てられた風力発電の風車が異様な景色を作り出していました。