悪質業者の実態告発
島津議員は3月27日の衆院環境委員会で、産業廃棄物の再生利用をうたいながら大量のリサイクル品が不法投棄されている実態を告発し、国の対応を求めました。
島津議員は、愛知県田原市の耕作放棄地に、下水汚泥や食品廃棄物を再利用した「肥料」が高さ3メートルにもなるほど野積みされ、強い悪臭とともに、基準値の5倍超ものヒ素が検出されている事実を提示。「需要もないのに必要以上に畑に積み上げるのは、肥料の一般的な使い方か」とただしました。
農水省の池田一樹官房審議官は「3メートルの高さに積み上げることは一般的には想定しない」と答えました。
島津議員は、悪質な廃棄物処理業者を適切に処分するために出された環境省の通知(行政処分の指針)にある「排出が需要に沿った計画的なもの」という基準にも抵触していると指摘。「問題の事業者は10年前にも静岡県内で『肥料ではなく産廃を畑に埋めた』として撤去の行政指導を受けている。国は、登録事業者が適正にリサイクルを行っているかを把握する監督責任がある」と迫りました。
望月義夫環境相は「県とも連絡を密にとり、必要な助言をしていきたい」と答えました。
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