最低賃金などの問題で28日、静岡県下田市の楠山俊介市長にお話しを伺いにいきました。
静岡県の最低賃金は、全国平均(時給798円)以下の783円。隣の神奈川県の905円とでは122円もの差があります。静岡県の人口減少率は北海道に次いで全国2位。賃金の低さも人口減の大きな要因となっています。
とりわけ、伊豆地域は観光不況で地元に仕事がないことも重なり、若者の首都圏への流出が深刻な問題。下田市も人口がピーク時の3万2000人から1万人も減っています。
楠山市長は、賃金の引き上げの必要性とともに、旅館・ホテルをはじめ市内の事業所がそれを支払える力をつける対策をあわせてすすめることを強調されていました。
さすがに安倍首相も、最低賃金の全国平均1000円以上をめざすことを表明しているももの、毎年3%ずつ引き上げていく方針で、これでは7~8年かかります。しかも、いまのままだと、全国の賃金格差もさらに広がることに。
一刻も早い全国一律・時給1000円以上の実現が必要です。